Midjourneyで生成する画像を高画質化する方法について解説します。
みっきー
結論から言うと、「Upscaleボタン」「高画質キーワード」「高画質パラメーター」「設定変更」と主に4つの方法があります。詳しくは本文で👍
基本中の基本:Upscaleボタンを押す
説明不要かもしれませんが、念のため、「U(Upscale)」ボタンについても紹介します。
デフォルトの出力では、画像サイズは“512 x 512 px”となっています。
Upscaleを行うことで、“1024 x 1024 px”として出力できます。
さらにUpscale to Maxを行うことで、“1664 x 1664 px”として出力できます。
Upscale
Uボタンを押すことで、より高解像度(1024x1024px)の画像を出力できます。
Upscale to Max
Upscale to Maxボタンを押すことで、最高解像度(1664 x 1664px)の画像を出力できます。
このUpscale to Max機能は“fast”モードでのみ使用可能です。
relaxモードではボタンが表示されませんのでご注意ください。
Light Upscale Redo
Light Upscale RedoボタンはUpscaleと同様、より高解像度(1024x1024px)の画像を出力しますが、“元の候補画像を維持して高解像度化する”というのが特徴です。
Beta Upscale Redo
Beta Upscale RedoボタンはUpscaleと同様、より高解像度(1024x1024px)の画像を出力しますが、先述のLight Upscaleとは対照的に、“元の候補画像をより綿密に描画しつつ高解像度化する”というのが特徴です。
みっきー
Upscaleボタンは基本中の基本ですが、“Light Upscale”と“Beta Upscale”の違いについては知らない方が意外と多いです。“Light Upscale”が元の候補画像を維持、“Beta Upscale”がより改良を加えて出力、となります。候補画像をそのままに高画質化したい場合には“Light Upscale”を使いましょう👍
高画質キーワードを呪文に含める
“high quality”などの高画質キーワードを呪文に含めるのも定番のやり方です。
以下、参考までに、高画質キーワードの例を掲載しておきます。
高画質キーワード一覧
- high quality(高品質に)
- highly detailed(精細に)
- ultra detailed(超精細に)
- extremely detailed(極めて精細に)
- intricate detail(精緻に)
- realistic(リアルに)
- hyper-realistic(凄くリアルに)
- ultra realistic(超リアルに)
- photorealistic(写実的に)
- unreal engine(アンリアルエンジン[3Dゲームエンジン]を使って)
- octane render(オクターンレンダラー[GPUレンダラー]を使って)
- 4k(4k画質で)
- 8k(8k画質で)
- 16k(16k画質で)
実際に、これらのキーワードを使用し、画像を出力してみました。
出力例1
呪文:Landscape of Japan, extremely detailed, ultra realistic, photorealistic, 8k
/imagine prompt:Landscape of Japan, extremely detailed, ultra realistic, photorealistic, 8k
出力例2
呪文:Beautiful girl from the future, intricate detail, ultra realistic, photorealistic, unreal engine, 4k
/imagine prompt:Beautiful girl from the future, intricate detail, ultra realistic, photorealistic, unreal engine, 4k
出力例3
呪文:Tropical Fruits, ultra detailed, hyper-realistic, photorealistic, unreal engine, 8k
/imagine prompt:Tropical Fruits, ultra detailed, hyper-realistic, photorealistic, unreal engine, 8k
出力例4
呪文:Wagyu steak, extremely detailed, ultra realistic, photorealistic, octane render
/imagine prompt:Wagyu steak, extremely detailed, ultra realistic, photorealistic, octane render
みっきー
高画質キーワードを使うのも定番のやり方ですね。“unreal engine”や“octane render”は、いわゆる魔法ワードと言われています。呪文に含めるだけで一気に高画質化できますので、取り敢えず試してみるが吉です🪄🧙♀️
高画質パラメーターを呪文に含める
呪文に“--hd”や“--q”, “--test”, “--testp”といったパラメーターを含めるのも有効です。
後者二つの“--test”や“--testp”については試験的なパラメーターであり、一定期間後に使用できなくなる可能性もあるため、ご注意ください。
--hd:別アルゴリズムを使用して高解像度の画像を出力
“--hd”を付けると、別アルゴリズムにより、Upscaleなしで高解像度の画像を出力できます。
大きい画像かつ抽象画や風景画の呪文と相性が良いパラメーターです。
前項と同じ呪文に --hd パラメーターを付けて画像を出力してみました。
出力例1(--hd)
呪文:Landscape of Japan, extremely detailed, ultra realistic, photorealistic, 8k --hd
/imagine prompt:Landscape of Japan, extremely detailed, ultra realistic, photorealistic, 8k --hd
出力例2(--hd)
呪文:Beautiful girl from the future, intricate detail, ultra realistic, photorealistic, unreal engine, 4k --hd
/imagine prompt:Beautiful girl from the future, intricate detail, ultra realistic, photorealistic, unreal engine, 4k --hd
--q(--quality):レンダリング品質を指定して画像を出力
“--q(--quality)”を付けると、指定したレンダリング品質にて、画像を出力できます。
--qで指定可能な数値の範囲ですが“0.25, 0.5, 1, 2, 5”となっています。(デフォルトは1)
前項と同じ呪文に --q パラメーターを付けて画像を出力してみました。
出力例1(--q)
呪文:Landscape of Japan, extremely detailed, ultra realistic, photorealistic, 8k --q 5
/imagine prompt:Landscape of Japan, extremely detailed, ultra realistic, photorealistic, 8k --q 5
出力例2(--q)
呪文:Beautiful girl from the future, intricate detail, ultra realistic, photorealistic, unreal engine, 4k --q 5
/imagine prompt:Beautiful girl from the future, intricate detail, ultra realistic, photorealistic, unreal engine, 4k --q 5
--test:汎用アーティスティックモードで画像を出力
“--test”を付けると、汎用アーティスティックモードにて、画像を出力できます。
汎用アーティスティックモード = 高精密/高画質、という理解でOKです。
前項と同じ呪文に --test パラメーターを付けて画像を出力してみました。
出力例1(--test)
呪文:Tropical Fruits, ultra detailed, hyper-realistic, photorealistic, unreal engine, 8k --test
/imagine prompt:Tropical Fruits, ultra detailed, hyper-realistic, photorealistic, unreal engine, 8k --test
出力例2(--test)
呪文:Wagyu steak, extremely detailed, ultra realistic, photorealistic, octane render --test
/imagine prompt:Wagyu steak, extremely detailed, ultra realistic, photorealistic, octane render --test
--testp:フォトリアリズムモードで画像を出力
“--testp”を付けると、フォトリアリズムモードにて、画像を出力できます。
フォトリアリズムモード = 高精密/高画質(かつ写実的)、という理解でOKです。
前項と同じ呪文に --testp パラメーターを付けて画像を出力してみました。
出力例1(--testp)
呪文:Tropical Fruits, ultra detailed, hyper-realistic, photorealistic, unreal engine, 8k --testp
/imagine prompt:Tropical Fruits, ultra detailed, hyper-realistic, photorealistic, unreal engine, 8k --testp
出力例2(--testp)
呪文:Wagyu steak, extremely detailed, ultra realistic, photorealistic, octane render --testp
/imagine prompt:Wagyu steak, extremely detailed, ultra realistic, photorealistic, octane render --testp
みっきー
出力結果を見て分かるように、これらのパラメーターは強力な効果を期待できます。Midjourney公式ショーケースなどでよく見かけるハイクオリティな作品は、だいたい“--p”や“--test”, “--testp”のパラメーターを使っています。(“--test”はイラスト風になる傾向があるみたいなので実写っぽくしたい場合は“--testp”の方を試してみましょう)
設定を変更する
Midjourneyの設定を変更するのも有効な手です。
“/settings”と入力しエンターキーを押すと設定画面が表示されます。
以下のように、“4️⃣ MJ version 4”, “🔥 High quality”, “🖌 Style very high”, “🔥 Beta upscale”という設定に変更し、画像を出力してみたいと思います。
実際に画像を出力してみます。
出力例1(設定変更のみ)
呪文:Kyoto in Autumn
/imagine prompt:Kyoto in Autumn
出力例2(設定変更+高画質キーワード)
呪文:Kyoto in Autumn, extremely detailed, ultra realistic, photorealistic, octane render
/imagine prompt:Kyoto in Autumn, extremely detailed, ultra realistic, photorealistic, octane render
お気付きかもしれませんが、設定を変更すると、パラメーターが呪文に自動付与されます。
逆に言えば、設定を変更せずとも、そのパラメーターを含めた呪文を入力してもOKです。
ただ、設定変更しておくと、毎回パラメーターを入力する手間が省けるので便利です。
みっきー
毎回パラメーターを付けて呪文を入力してもいいですが、初めから設定変更しておくと、入力の手間が省けて作業が捗ります。呪文を頻繁に唱える方はお好みの設定に変えておきましょう👍
まとめ
まとめ
- Upscaleボタンを押す(U[Upscale]/Upscale to Max/Light Upscale Redo/Beta Upscale Redo)
- 高画質キーワードを呪文に含める(“high quality”や“highly detailed”, “ultra realistic”, “unreal engine”, “octane render”, “8k”など)
- 高画質パラメーターを呪文に含める(“--hd”や“--q”, “--test”, “--testp”)
- 設定を変更する(“/setting”と入力しエンターキーを押す)
みっきー
色々な方法を紹介しましたが上手く高画質化できましたでしょうか?ここで紹介した方法はあくまでベースでしかないので、試行錯誤しつつ、高画質化の限界を目指してみて下さい😃🚀🚀🚀